転職を考える人が多い美容師の現実

美容業界は、長年若い女性に人気のある業界の一つとして知られています。しかしながら、美容師を将来の夢として思い描いていた人が、実際に勤めてみたら全く想像していた世界と異なり、そのギャップから離職するケースが多くあります。美容師を夢見る人の中には、美容師はお客様の髪をカットしたりカラーしたりして、素敵なスタイリングを行う仕事だとイメージしている人も多いでしょう。しかし、実際はすぐにカットしたりカラーすることはありません。働き始めたら、まずはサロンの清掃などから始まるのです。髪をカットするハサミを触ることすらありませんし、お客様の対応をすることも無いのです。少し慣れてきたら、髪を洗う仕事を任せられます。毎日次々とシャンプーしているため、手が荒れてしまう場合も多いでしょう。次にカラーリングの薬剤を混ぜたりカラーの手伝いをします。カラー剤は薬品なので刺激が強く、手が荒れます。5年ほどの下積みを得て、やっとお客様の髪に触れ、カットをしたりカラーをしたりすることが許されていきます。美容室によって下積み期間は異なりますが、大体3年から5年ほどはアシスタントとして手伝いを行う日々が続くのです。美容師としてカットしたりカラーしたりして活躍するという夢からはかけ離れた生活が続くのです。さらに、この下積み期間にリタイアしてしまう人も少なくありません。また、スタイリストとして一人でカットしたりカラーしたりするようになっても、給料がさほど良くないという現状があります。そのため、美容師を辞めて高収入の職種に転職したいと考える人が多いのかもしれません。実際に転職サイトなどの転職をサポートしてくれるサービスを上手に利用して営業職に就いた人もいるそうです。